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よくあるご質問
1. 成人学習者のための最も論理的なアプローチとはどんなものですか。

例えば、タクシーの運転手に次の信号を右に曲がるように言いたい場合、インフォーマルな表現からフォーマルな表現までいくつかの言い方があります。

・「次の信号、右。」
・「次の信号を右です。」
・「次の信号を右に曲がって下さい。」
・「次の信号、右にお願いします。」
・「次の信号を右に行ってもらえますか。」
・「次の信号を右にお願いできますか。」

しかし、下のような表現を使うのはふさわしくありません。
・「次の信号を右に曲がれ。」
・「次の信号を右に曲がりなさい。」
・「次の信号を右に曲がって頂けませんか。」
・「次の信号を右に曲がってもらえますでしょうか。」

最初の2つは失礼で、後の2つは丁寧すぎます。いろいろな単語や表現をどのように使い分けるのかを知るためには、学習者は表現自体を習得するだけでは不十分で、それがどのような状況で誰に対して使われるのかということも同時に理解していなければなりません。異文化理解も視野に入れた用法重視のアプローチにより、成人学習者は適切な言語運用を身に付けるのです。


2. 聴解力と読解力はどのように相乗効果を生み出せるのですか。

「日本人」の「じん」、「あの人」の「ひと」、「三人」の「にん」は聞いたら全く違う音ですが、一つの同じ漢字で表わされて「人」という共通の意味を持っています。漢字を認識して読解力を付けると、語彙が定着しますから、音だけに頼るよりも理解がたやすくなります。また、発話力は聞き取りで情報を蓄え、それを使うことで向上します。


3. 目標言語だけを使う直接法はMACCの日本語研修では使われないのですか。

MACCは学習者の母語を常に使うべきだとは考えていません。MACCが提唱しているのは、学習者の母語を含めた既習の言語体系を日本語の体系と比べることにより、成人学習者はより効果的かつ論理的に日本語学習に取り組めるということです。類似点や相違点を知ることは学習効率にも良い影響を与えます。

成人学習者の場合、論理的な説明が十分に与えられない直接法で習うとフラストレーションがたまる傾向があることが、MACCでは、経験上分かっています。

MACCメソッドでは、教条的に一つの教授法を押し付けることはしません。学習者の日本語レベル、研修目的、学習傾向を考慮して、最も効果的なアプローチを使います。端的に言うと、MACCメソッドというのは、学習者のフラストレーションを最小限度に留め、モティベーションを最高にまで高める教授法なのです。